長岡のものづくり企業の優れた製品・技術を紹介する連載「知ってる!?ながおかモン」。
第3回は、長岡地域・新産にある、株式会社システムスクエアの「食品の異物検査機」。食品工場で食品の安全を守る、優れた見張り役です。先日、デザイングループ長の斉藤寿満さんにお話を伺いました。 |
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食品の異物検査機には、磁界を使ったセンサーで金属片を見つける金属検出機(写真)と、骨、石、ガラスなど金属以外の異物も見つけられるX線検査機があります。 |
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創業は平成元年。基盤のソフトウエアを開発してメーカーに提供する下請けの会社でスタート。いつかは自前の製品を持ちたいと思考錯誤していた中、平成11年、食品の異物検査機で活路を見いだした同社。
当初は年に数台売れるか売れないかという状態でしたが、次第に優れた技術が認められて販売量が増えていったそうです。改良を繰り返し現在の主力製品に成長しました。 |
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タッチパネル表示で使いやすくするなど国内で初めて操作性を重視した結果、大手企業に次いで2位のシェアを誇ります。
「お客さまが困っている、大手企業が解決してない技術をデザインで変わって解決して実際に製品に盛り込んでいく。そこに価値を見いだしてもらえるところが強みです。会社の生命線ですね」と斉藤さん。
技術者の視点だけでなく、使う側に近いデザインの視点というバランスの良さが同社にはあります。 |
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斉藤さんは「異物検査機は裏方ですが、毎日食べているものは必ず通っています。こんな技術が活き、食品の安全が保たれていることに興味を持っていただければと思います」と最後に話してくれました。
取材するまで知らなかった機械の存在、そして、大手企業にも決して負けない技術など、いろいろとお話を聞くことができました。 |
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