長岡のものづくり企業の優れた製品・技術を紹介する連載「知ってる!?ながおかモン」。
第7回は長岡地域・滝谷町にある、古川機工株式会社の「サンドイッチの自動袋詰め機械」です。
市のフロンティアチャレンジ補助金(新製品開発支援補助金)を活用しているもので、同社の独自技術「スイットル」を応用し、手作業から自動化を実現した食品メーカー待望の装置です。先日、社長の古川寛康さんにお話を伺いました。 |
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創業は平成元年。古川社長が食品メーカーに勤務した経験があることから、食品業界をメーンターゲットに、使い手の立場で独自に開発した製品を提供する完全オーダーメードで取り組んでいます。中でもスイットルは同社の代名詞ともいえる技術で、高い評価と注目を集める技術…。 |
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「ある冷凍パンを作っている会社から『パン生地は柔らかいから触ると形が崩れる。そのまま形を崩すことなく取り上げて移すことができる機械が作れないか』という話があって、『できますよ』と言って作ったんです。これがうまくいってね」と古川社長。こうして開発したのがスイットル技術。パン生地をはじめ、和菓子、ハンバーグなどの柔らかい食材を形を崩さずにすくい上げる技術は、業界を驚かせました。 |
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そして、「じゃあ『マヨネーズはどうかなあ』ということで試してみたら、きれいに取れたんです」と大きさが手ごろなスイットルを製品化(写真)。魔法のようにマヨネーズやケチャップをそのままの形で移動させる技術は、インターネット動画やテレビなどで話題になりました。(痕跡をほとんんど残さず目の前でスイスイとすくい上げる様は、何度見てもスッキリと気持ちがいいもの。ぜひ、動画をご覧になってください) 「ニーズがあれば嫌だとは言えない」と語る古川社長。“世界を驚かせたオンリーワンの技術”“困っている人をみると何とかして応えたいという心意気”これぞ長岡の職人魂というものを社長さんに見せていただきました。完全オーダーメードにこだわる古川機工の動向にこれからも目が離せません。 |
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