長岡のものづくり企業の優れた製品・技術を紹介する連載「知ってる!?ながおかモン」。
第8回はヨネックス株式会社のバドミントンラケットです。
“軽くて強い”素材のカーボンを他社に先駆け、いち早く取り入れて改良を重ねた製品は、世界のトップ選手たちにも愛用されています。 |
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約35年前カーボン加工を始めた頃から同社に勤め、これまでカーボン製品の開発を支えてきた新潟生産本部長の小林和夫さんにお話を伺いました。 |
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「これが原材料となるカーボンです」と見せてくれたのは、炭素繊維がシート状になっているもの。これをカットし、積み重ねたり巻き付けたりしたものを、加熱・加圧して固めてラケットの形にしています。
一つの製品の開発サイクルは半年から1年。年々軽くて強い製品を開発しています。「よりよい製品を開発するには、大会や練習場など、実際に選手がラケットを使っている現場に行って要望を肌で感じてくること。現場での情報収集が重要ですね」。 |
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バドミントンラケット以外にも、同社のテニスラケットやゴルフのクラブは有名ですが、平成7年からスノーボードの板も作っています。軽量で高反発が特徴のカーボンを用いて、同社の技術を発揮できるんじゃないかと参入したとのこと。ソチオリンピックで、青野令選手をはじめ海外のトップ選手たちが同社のスノーボードで滑っていたのは、みなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。 「ものを作るには、まず自分たちで考えて発想することがベース。これが一番大事だという考えから、生産・開発の拠点は創業の地である長岡のままです。世界に認められる“メイド・イン・ジャパン”を地元で続けていくために、コツコツと取り組んでいきたいです」と語る小林さんから、同社が大切にしているものづくりへの真摯な思いが伝わってきました。 |
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