長岡のものづくり企業の優れた製品・技術を紹介する「知ってる!?ながおかモン」。
本シリーズでは、公的資金を活用して開発した製品の市場投入を支援する、「長岡市ものづくり未来支援補助金(ブランド化支援)」に採択された企業の製品を紹介していきます。
←事業所 ←力石さん
長岡市寺泊野積のリキカゼンは、農作業で肥料などを散布する時に使う散布機の担ぎ台を開発しました。散布機を背中まで持ち上げるのにバネの力を活用し、荷台を軽く上下できる機種と持ち運びが便利な折りたたみができる機種の2機種です。散布機を担ぐのに苦労していた高齢者の農家から好評を得ています。
今回は、代表の力石勉さんにお話を伺いました。
「自らの経験から、担ぎ台を考案しました。」と力石さん。
「困っている多くの高齢農作業者や女性への助けになりたいです。」と語ります。
力石さんはかつて会社勤務で工業製品の開発をしており、退職後、ビニールハウスで切り花栽培を始めた時、少しでも楽に作業をしたいと考えていたそうです。
その中で、負担が大きい農作業の一つが、散布機を担ぐことです。地面に置いた状態では担ぐことができないので、多くの農家は軽トラックの荷台に動力散布機を置き、肥料などを入れるため、軽トラックの荷台に上がらなければならず、昇り降りは特に高齢者には大きな負担となっていました。
そこで、写真紹介の2機種の担ぎ台を開発しました。散布機を、担ぎ台の荷台に置き、それより低い位置に据えられた腰掛に座り、少ない負担で担ぐことができるようになっています。腰掛けた状態で散布機を担ぐと非常に楽だといいます。また、この担ぎ台を使うことにより、これまで動力散布機を担ぐときに必要だった、軽トラックの荷台への昇り降りが不要となります。
平成27年度は、装置の低コスト化などの改良により、2機種の製品を完成させました。
折りたたみ機能付きのシンプル品を「らくらく担ぎ台 折りたたみ式」として、もう1機種はバネで荷台を上下できる機能の付いた製品を「らくらく担ぎ台 上下式」として販売していき、販路開拓に取り組んでいます。
←らくらく担ぎ台「折りたたみ式」(小型散布機の担ぎ用に最適)
←らくらく担ぎ台「上下式」
力石さんは、「自信作ができました。この製品を必要とされる方に喜んで貰えたらうれしいです。」と話します。農家の方の疲労軽減と作業の省力化に貢献するため、積極的にPRしていくそうです。
リキカゼン 所在地:長岡市寺泊野積6395 電話:0258−75−2773 URL(企業情報ページ):https://www.tech-nagaoka.jp/company/ra/11896.html |