長岡のものづくり企業の優れた製品・技術を紹介する「知ってる!?ながおかモン」。
本シリーズでは、補助金で開発した製品の市場投入を行う、「ブランド化支援(長岡市ものづくり未来支援補助金)」に採択された企業の製品を紹介していきます。
今回取材させていただいた、イガラシ・エンジニアリングは、電子機器のハードウェア、ファームウェアの受託設計を主力事業としている会社で、登録した文章を指で伝える「指伝話」の事業に取り組んでいます。代表の五十嵐功平さんにお話を伺いました。
「ALS(筋萎縮性側索硬化症)や脳疾患の後遺障害により発音・発話が困難な方にも使っていただけるコミュニケーションツールが『指伝話』です。」
「これまで受託事業だけでしたが、ものづくりがしたいと思い、『指伝話スイッチニ』を開発しました。」と語ります。
指伝話は、iPadで、相手の話に対応する言葉をタップするだけで音声で応答するアプリです。
平成26年に長岡市の補助金を受けた開発した「指伝話スイッチニ」では、フットスイッチやブレススイッチをこのアダプターと接続するだけで、画面をタップしずらい人でもアプリを使うことができるようにしました。
そして、平成28年度はブランド化支援(長岡市ものづくり未来支援補助金)を受けて、Bluetoothワードマークやロゴを製品に付加するためBluetooth SIGへの企業IDの登録や宣言を行い、通信モジュールの改良や加速度センサを付加し、デザインも一新して自社製品として販売していきます。
また、TVを利用したシステムも開発しました。Apple TVを利用し、テレビに文章を写し、スイッチで文章を選択するシステムのスイッチで、1ボタンの通常押しでカーソル移動、長押しで選択します。使い慣れたTVで意思伝達ができるので、iPadの操作に苦手意識がある方でも使っていただけます。
五十嵐代表は、地元のものづくり企業でエンジニアとして活躍した後、現在の事業を立ち上げました。開発品が軌道に乗ったら従業員も増やし、雇用に貢献したいとのことです。
イガラシ・エンジニアリング 所在地:長岡市小国町苔野島56-1 電話:0258-41-9311 URL:https://iga-eng.com/ |