小国和紙生産組合は昭和59年冬季雇用促進事業の一環と、消えつつあった小国紙を後世に残す目的で設立しました。主に日本酒に貼るラベル、着物用の札紙などを一年を通して生産しています。春から秋には原料のコウゾの栽培、冬は小国紙や雪晒しなど伝統的な紙づくりを中心に生産しています。私たちの目指す紙づくりは循環する仕事です。自分でコウゾを栽培して皮は紙に、残った芯棒はコウゾを煮たり紙を乾燥する燃料の薪に、薪が燃えた後に残る灰はコウゾを煮る時の灰汁に使い、最後に残った灰は畑へ撒きコウゾを育てます。昔から紙づくりはほとんど無駄の無い仕事でした。私たちは事前環境にも優しい仕事を心がけ品質を追及して紙を作っております。 | 社屋外観 小国和紙生産組合工房 |
■主要機械設備
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紙漉き 漉舟(すきぶね)と呼ぶ水槽に水をはり、 紙素を入れ混ぜ合わせます。 平らな紙になるように縦横に桁をゆすり紙を漉きます。 雪晒し 皮引きを終えた皮を冬のよく晴れた日に 雪の上にならべて天日にあてます。 こうすることによって紫外線が楮の色素を 破壊し皮を白くしていきます。 手すき和紙 |