古代から伝わる文献にも産地の名が出てくるほど、新潟県の紬産地の中でも、栃尾紬は最古の歴史があるとされている。 |
栃尾紬の特徴の一つは、緯糸(よこ糸)のほか経糸(たて糸)にも紬糸を使うことである。他の産地の紬は、緯糸にのみ「節」のある(太さ細さの均一でない)紬糸を使用するが、栃尾紬は双方に紬糸を使用する。双方に紬糸を使用するということは、織りに大変高度な技術を要するが、その100%紬糸を使用した製品は、まさに紬の原点であり、また他産地と異なる独特の風合いを生み出す(他産地と同様のものも生産されている)。 |
手引きされた座繰り玉糸などを用いて、手織りや機械織りで織っていくが、手織りの場合およそ2週間を要する。 |
「栃尾紬は、主に関東や関西などに出荷され、全国の皆様から愛用されております。また、現在は、柿などの天然素材を使って染めた紬製品も生産しており、着物の他、家具の表装など新しい用途となる製品も開発しています。」
(かざぜん(株)代表取締役社長 風間 貴之)
新潟県長岡市栃尾新町1-6
TEL.0258-52-1181(代) FAX.0258-52-9766 URL.http://kusakizome.jp/